本日は普段のオフ会とは少し趣向を変えて、MaaSに関する一つの事業テーマについて、『出席メンバー全員で当会で実証実験中の「生成AI対話ツール」を使って「特許明細書を作成する』というチャレンジングなワークショップを行いました。
知財アナリストだけではなく、事業オーナーご自身にもツールのアカウントを作成してそれぞれが自分のPCを使って同時並行で取り組みました。
結果は大成功でした。
特に、「同じ事業テーマ」について「同じ生成AI対話ツール」を使って取り組んだにも関わらず、「異なるバックグラウンド」を有するユーザごとに特徴の異なる特許明細書が生成されることが分かったことが最大の収穫の一つでした。
すなわち、知財の知見を有するユーザ、システムの知見を有するユーザ、市場ニーズ・事業の知見を有するユーザ、それぞれが自分の知見と興味関心に従って生成AIとの対話を展開することにより、それぞれに異なる付加価値を有する特許明細書が同時に複数出来上がるのです。これらの内容をワークショップの中でお互いに披露しあうことでユーザ同士の新たな気付きに繋がり、特許請求の範囲の構成や実施形態の内容なども含めて極めて高い生産性を実現できることが分かりました。
さらに、プロンプトの入力内容の違いについても、お互いに見せ合うことでこれもまた新たな気付きに繋がり、これを繰り返していくことで、「多面的で漏れの無い」特許明細書のパーツとなりうる資料を短期間に得ることができるイメージが湧きました。
当会では、この結果を受けて、このワークショップをオフ会でのレギュラーアジェンダの一つとして整備していくことにしました。本当に日進月歩のAI技術ですが、“未来を予測する一番良い方法はそれを自ら作ることだ”というドラッカーの言葉を地でいくセッションとなりました。
当会ではこうした「特許明細書作成ワークショップ」も含めて、ご興味のある事業オーナーの皆さんからのご相談をお待ちしています。
