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【活動報告記事】2024年5月18日

今回は2つの相談案件の継続議論を行いました。

1件目は「測位システム」にかかる事業で、これまで様々な測位システムのアプローチが提案されてきましたが、ある意味で画期的な考え方で測位システムのゲームチェンジャーになり得る発明に関するものでした。


ご相談者の事業オーナーご自身もある測位システムの研究開発をされていて、これまでは独自技術の優位性を磨き、その成果を訴求する、というオーソドックスなスタイルで活動をされていたところ、結果的に発明の視点を変えてご自身の測位システムの精度を高め、カバレッジを広げる環境そのものを進化させる発明にたどり着かれたようです。
議論を進める過程で、その着想の柔軟さに感服するとともに、新たな発明の視点の発展性に関する議論に花が咲きました。

それと同時に、インセンティブシステム等参画者のモチベーションを高める仕組みや、セキュリティリスクに至るまでかなり幅広いコメントやアドバイスがなされました。これらの多面的な視点に基づいて価値の高い特許出願ができそうです。

2件目は「ロボットシステム」にかかる事業で、現在進めている実証実験の内容を原点に様々な知財化の可能性を探る議論になりました。

色々と議論を進める中で、最終的に費用を支払うのは誰か?同システムの便益を享受するユーザが支払をする可能性があるのか、といったビジネスモデル自体の議論に移行していきました。
どのような発明について特許出願するにせよ、その知財の投資回収の道筋を見通して初めて「事業に役立つ特許」として位置付けられ、その活動自体の意義を見出すことができます。


最終的には実証実験のアプリケーションとは異なる視点で当該ロボットシステムの普及を進める方向で発明ブレストをしていくことでまとまりました。

このように事業テーマも技術内容も異なる事案でしたが、発明ブレストにおいて「どこからお金のにおいしてくるのか?」を探索する視点の重要性に改めて気づかされたセッションでした。


当会ではこのような“事業の成長・成功のための知財”を構築されたい事業オーナーの皆様からのご相談をお待ちしております。

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