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【活動報告記事】2025年4月10日

今回は変則的に、現在PoC検証中の生成AIを活用した発明ブレストツールを活用したプロジェクトを題材にして、ツールとして使えそうなところと注意が必要なところについて集中的に議論しました。

発表者からは、生成AIを活用して発明ブレストを行い、その成果を特許明細書のフォーマットで出力した成果の説明がなされ、出席者の方から様々な指摘やコメントが得られました。

その結果:


・発明ブレストツールとして総合的にみて大いに役立つこと

・特に幅広い視野からの追加発明の提案や実施形態の作成、発明の用途提案が有効であること
・発明者(ユーザ)に特許の知識がなくともある程度の内容がまとめられること

・かなりの長文となる明細書であっても十分に取り扱いができること

といったポジティブな意見がなされる一方で、

・発明者側で教えた内容が間違っているとそのまま鵜吞みにすることがあること
・特に発明の根幹に関わる用語の使い方などの確認は技術的な専門知識要求されること
・文章量が増えてくるとチェックする側の手間暇も増えること

といった留意点も指摘され、実際に本件プロジェクトにおける具体的な改善点が複数明らかにされました。

小一時間でこれだけの検証やフィードバックができたことはある意味でこのコミュニティの懐の深さが証明されたセッションとなりました。

そして、発明ブレストを進めていくうえで、①特許の知識はないが技術の分かる発明者、②特許の知識はあるが技術の知識は必ずしもあるわけではない知財専門家、の双方が直接生成AIと対話することにより、ツールがそれぞれの弱みを補い、両者が効率的に新規な発明の対話を始めるのに十分活用できる可能性が感じられました。

当会はこの時代に生まれた画期的なイノベーションの成果を率先して活用しつつ、自分たち自身がより進歩的なコミュニティに進化していきたいと考えております。

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