【活動報告記事】2023年7月6日
新事業開発は方針変更も日常的でありスピード感が命であるところ、継続的な(複数回にわたる)事業支援が必要であること、スピード感に対応することを目的として、発表の機会を増加させることにしました。また、普段週末に対面参加が困難な方にも参加いただけるようにする目的もあります。
今回も二つの事業テーマについて熱いやり取りが繰り広げられました。一つは食品、もう一つは機械装置がメインのトピックでしたが、双方ともにソフトウェアが重要な役割を果たす点で共通点がありました。昨今の生成AIの普及が象徴するように、ありとあらゆる業界・技術分野にソフトウェアが入り込んて“協働”するシーンが増えています。
そのソフトウェア特許の特徴の一つは、”ソフトウェア発明を特許化するために、ソフトウェアは必要ない”、ということです。薬や化学品の世界では、新しい組成物の効果・効能は実験してみないと分からないことが多いので、どうしても“検証待ち”のことが多くあります。これに対して、すべてのソフトウェアはOSの上で動く道具であり、①入力、②処理、③出力の三つの要素で書き表すことができるので、実は頭の中でその三要素が揃った時点ですでに発明は完成しており、出願すれば先に特許にすることが可能です。
意外に知られていないこのようなソフトウェア特許特有の事情を踏まえ、それぞれの事業で継続的に“机上のバージョンアップ”を継続することになりました。また、このようなスピード感に合わせるため、あるアナリストが“即席”で特許の請求項を起案し、その場で先行特許がないかを確認する「LIVE特許調査」も行われました。
このような”特許を使った壁打ち”にご興味のある皆様のご参加をお待ちしております!
※ご興味のある方は本日の議論に関するスライドを合わせてご覧ください。