【活動報告記事】2024年11月7日
前者については、前回に引き続き特許取得の可能性についてLIVE調査を行い、AI検索結果も参照しながら新規性・進歩性のありそうな側面を浮き彫りにしていきました。AIの進歩により、どんどん類似技術の調査は楽になっていきますが、特許文献の内容を瞬時に把握して先行技術の関連具合を瞬時に判断する部分は人間に残された業務領域となっています。
また、発明者の方は新たな切り口でシステム化のアイディアを持ち込まれましたので、こちらも具体的なアイディアの活用方法や改善方法など多方面からのアドバイスやコメントが得られ、こちらは上記の発明の準備段階で活用可能性があることが分かり、有意義な特許ポートフォリオの一つになりそうだ、というところまで詰めることができました。
後者については、かなり根源的な話題に立ち返ることになり、うわべの発明やシステム化といった話題の根っこにある、誰がどのように本件事業を進めていくのか、どのように賛同者を巻き込んでいくのか、といった事業開発において最も重要な内容に触れることになりました。そこが一旦決まれば、知財や標準化の出番がやってきます。
知財や標準化の専門家として、知財アナリストはテクニカルな相談を受ける機会がありますが、発明者や事業者の成功はそうしたテクニカルな内容以前のウェットでヒューマン・オリエンテッドな部分で大枠が決まってしまうところがあり、比較的短時間でしたがこのような根源的な部分で大きな意味のある議論ができました。
双方ともに継続フォローしていくことになりますが、月2回とはいえ、連続してオフ会で議論を進めることで関係者の間にモメンタムが生まれ、そのこと自体が事業を前に進める効果も実感することができました。
改めてこのコミュニティのユニークさを感じ取ることができるとともに、存在価値を再認識することになりました。
当会ではこのような新事業のテーマを有する皆様からのご相談をお待ちしております。