今回はIT関係で2件のご相談をお受けしました。
偶然出席者の皆さんの専門分野にも近く、知財以外のコメントやアドバイスも多く飛び交い、時間枠を大きく超えた議論が続きました。
1件目はインフラ管理システムに関するもので、公共機関が発注者となるものでした。技術的には比較的シンプルな内容ですが、専用の機材を必要とする高品質・高価格のソリューションに対して、スマホアプリとプリンターのみで簡易的に低価格で提供できる代替技術と位置付けられる発明であり、まさに特許向きのテーマでした。
今回もその場でLIVE特許調査が行われ、発明の新規性はありそうであることが分かり、公共機関のみならず地域の関係者個人が受益者として活用できるのではというアイディアの提案もなされたり、特許出願による随意契約の可能性が提案されるなど、事業オーナーの視点で様々な角度から有益なアドバイス・提案がなされました。
2件目は外国(発展途上国)での試験システムに関するものでした。
こちらもその場でLIVE特許調査が行われ、比較的近い文献が見つかったのですが、それだけでは終わらず、シビアな発展途上国での使用を考慮してその試験システムの使用可否を報知する機能や、その試験システムの試験結果により保証される商品品質保証マークの商標活用戦略など、こちらも事業オーナーの視点に立った追加提案がなされました。
いつものことではありますが、改めてこのチームの調査能力の高さと事業オーナー視点に立ったコメント・アドバイス能力の適確さが示されたセッションとなりました。
当会では、このような新規事業に関するご相談テーマをお持ちの事業オーナーの皆さんからのご相談をお待ちしております。