【活動報告記事】2024年2月17日
前者については、ビジネスパートナーからの“ニーズ共有”が契機となって構想されている事業ですが、関連特許を眺めながら議論を進めていくうちに、「実はそのニーズは的外れなのではないか?」という流れになってきました。
そして、議論がそこで終わるのではなく、“間違ったニーズ”に即して考案したIoTシステムは、もっと魅力的な別のニーズに応えられるのでは?という展開になるところが当会の真骨頂が現れた瞬間でした。
そこで、別途機会を作ってその別ニーズに向けた特許出願の可能性を探ることになりました。
後者については、気になる競合があるとのことで、主として侵害予防の観点から特許を眺めながら議論しました。
本件は受託開発から着想を得たソフトウェアプロダクトでしたが、“本当に横展開に足りるスケールの大きなニーズがあるのかどうか?”についても議論しました。
その結論まではたどり着きませんでしたが、もしスケールしないのであればそもそも特許出願する必要はなく、受託開発の差別化ノウハウとして秘匿管理して稼ぐべきであり、スケールするのであればそのスケールの仕方に即して特許の置きどころを議論していくことになりそうです。
本日の二つの事業は事業テーマや議論の切り口は異なりますが、特許等を眺めながら議論していくことで、新たな用途や特許の必要性など、事業計画において重要な事業のポジショニングについて高い解像度で議論することができることに改めて気が付きました。
当会ではこのような新事業開発の“悩み相談”をお待ちしております。
本日のような議論は“ピボット”すべきかどうか、悩まれている方のご参考にもなるはずです。