【活動報告記事】2026年4月1日
専門家の知見のシステム化支援
ある会員より、難しい症例を扱う医療系専門家の診断ノウハウをシステム化する構想が報告されました。事前問診をデジタル化してデータベースに蓄積し、まずは対象を限定した診断支援の仕組みを構築する方針で、知識ベース型と機械学習型のアプローチの使い分けや、経験のない症例に備えた安全策の設計、蓄積データの分析により専門家自身も言語化できていない関連性を見いだせる可能性などを議論しました。あわせて、公的補助金の活用や関連発明の早期の特許出願計画についても意見交換を行いました。
コンテンツ流通事業の進捗報告
別の会員より、デジタルコンテンツ流通に関する新規事業の進捗として、映像業界での経営経験者、配信インフラ事業者、舞台芸術出身のアーティストなど、参画を検討いただいている各分野の専門家との面談状況が報告されました。また、事業の将来価値を担保とする新たな融資制度が本年施行されることが紹介され、無形資産である知財が資金調達の面でも重要性を増しているとの認識を共有しました。
AI活用事例の共有と知財戦略の議論
別の会員より、業務でのAI活用事例として、議事録の自動作成、契約書と請求書の整合性チェック、広報用写真の生成・修正、資格学習用の問題集の自動作成、メール返信の自動下書きなどが紹介され、活発な意見交換となりました。要約は目的や読み手によって求められる内容が異なること、最終判断は人間が行い「下書き役」としてAIを活用する運用が現実的であることなどの気づきを共有しました。
終盤には、AI関連ノウハウの権利化をめぐり、出願の目的(防衛・牽制・技術アピール等)によって狙うべき発明の内容が変わること、あえて公開することで他社の権利化を防ぐ戦術もあること、その前提としてまず自社の強みを明確にすべきことなどを議論しました。
近時の特許出願件数の急増や特定企業による大量出願の動向も紹介され、示唆に富む回となりました。
次回も会員相互の知見交換を続けてまいります。

