【活動報告記事】2025年5月1日

本テーマは既に活動報告で何度か紹介している通り、生成AIを使って発明ブレストを徹底的に実施してきており、かなり重厚な特許の内容が揃ってきました。
本日は一旦発明ブレストを離れて純粋に事業戦略について議論したのですが、ここでも生成AIの成果を感じ取ることになりました。というのは、ツールから提案された実施形態も豊富に揃っているので、具体的な事業展開をする際に必要なステークホルダーもイメージしやすく、事業戦略の検討や議論の解像度が格段に上げられるのです。
発明者が自分で検討しただけだと、やりたいことは深掘りできたとしてもそれを実現するために必要なリソースであったり、協業するベンダーやビジネスパートナーについてはどうしても後回しになりやすく、内容が薄くなりがちです。しかしながら、実際に事業を進めていく上では、コアとなる発明と同じくらい、周囲との連携が問題になることは周知の事実です。
ところが、公知技術の情報量が圧倒的な生成AIと対話して出来上がる明細書は、当然にその部分も充実したものになり、それを読むだけでも足りないところに気付きがあったり、新たな提携関係のスキームの示唆が得られるなどの副次的な効果も感じられるのです。
特許では新規性・進歩性が求められるところ、その発明内容が新規であればあるほど既存の文献から得られるものは少なく、発明者はその深掘りに最大限の時間と知恵を注ぎ込むことが求められます。その結果、手薄になるのが前提となる技術やその普及に必要な周囲のステークホルダーの役回りに関する記載です。
ここに、生成AIの出番があり、人が発明者として注力すべき領域に没頭しつつ、それ以外の部分を生成AIによりカバーする、という連携が効果的であるようです。
当会ではこのような取り組みを通じて、相談を受ける事業オーナーの方により快適な環境で有意義な事業相談の機会を提供するべく、今後も開発を進めていきます。
