【活動報告記事】2025年6月22日

最初のテーマは「覚えなくなった癖」でした。MITの研究で「執筆活動にChatGPTを使うと脳活動と学習が大幅に低下する」との記事をきっかけとして、「生成AI」と「覚える」ことを含む脳活動や学習との関係性について活発な発言が続きました。
肯定的立場、否定的立場の双方からの議論の末、「記憶力」の重要性が低下した分「思考力」や「選択力」をより磨く機会ができるのでは、という話題から、最後はそもそも「知能」とは何かは定義されておらず「知能が高い方が“良い”」のかどうかも実は分かっていないというところまで進み、とても楽しく示唆に富んだ議論ができました。
メインのご相談は継続相談を受けている「観光事業×メディア事業」に関する議論を行いました。具体的には単なる観光旅行ではなく「地域振興」の観点も含めて如何に「観光事業」が貢献し、かつ、継続して収益を上げる仕組み形成するのに「メディア事業」がどのようにコミットできるのか、という今の時代にとてもタイムリーな話題が中心となりました。
改めて感じたことは「自治体」や「地域事業者」等の「地域関係者」がコミットすることと同じくらい地域コンテンツを旅行者の立場で「料理」して「おいしい体験」に仕上げる「旅行会社」の活動と、「旅行者自身」が「地域関係者」と共に「共通の目的」をもって交流する活動がとても重要だということです。その結果帰ってきた後に次に訪ねてみたい「人」や「イベント」ができるような「トランスフォーマティブ・ツーリズム」のようなものが求められていることに気付きました。
本件プロジェクトでは「旅行会社」と「IT専門家」が組んで上記のような「トランスフォーマティブ」な活動を支える「メディア」を運営する事業を手掛けており、今後の発展に期待したいと思います。
