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【活動報告記事】2025年4月19日

本日は、会員の方からの「物流システム」に関する新たな発明相談について、当会でPoC検証中の発明ブレストツールとの対話を全員で共有しながら議論を行いました。

発明者のユーザは特許の専門家ではなく、特に事前の説明やマニュアルもない状態でスタートしましたが、ツール側で積極的な話題の展開と次のステップへの提案がなされ、次に何を入力したらよいかのアドバイスをすることなく、対話が進んでいく様子を皆で共有できました。

よく言われることですが、生成AIとの対話で付加価値の高い成果を生み出すためにはユーザ側にも「言語化」する能力が問われるとされています。今回のセッションで分かったことは、生成AIとの発明ブレストでは、言語化すべき内容として、「特許の内容」は不要であり、さらに「技術内容」ですら不要であり、一番重要なことは「やりたいこと」を明確に入力することだ、ということです。

即ち、公知技術の組み合わせで世の中の発明ができているところ、生成AIの強みは(ネット上の)すべての公知技術を知っていることであることを考えると、「やりたいこと」を素直に書くことで、あらゆる公知技術を参考にして生成AI側で発明の候補を提案することは難しくない、ということです。

もちろん、単なる寄せ集めでは進歩性(特許性)がない、ということになりますが、その技術的な効果は業界で仕事をしている発明者自身がジャッジできるはずであり、生成AIとの発明ブレストでは、ツールがどんどん吐き出す提案の中から好みのものを選択する、という役割分担をしていくことでたった一人でもツールとの対話により発明のブラッシュアップが可能になる、ということです。

優秀なコンサルタントや知財アドバイザーは、自らの知識・経験に基づいて適切な質問や提案をするものですが、生成AIは知識量では圧倒的に有利であり、特にアイディアが柔らかな段階では生成AIで「準備運動」がてらに対話したうえで専門家の門をたたく、という新しい発明ブレストのアプローチが見えてくるセッションでした。

当会には様々な業界・技術分野で知識・経験豊富な会員が多く在籍していますが、発明者(事業オーナー)側が事前に「準備運動」をしてから専門家が相談に乗る、というプロセスは「AIを活用した新規事業相談」、という新しいコンサルティングスタイルを生み出してしまう予感がします。

このような「準備運動」も含めてご興味のある事業オーナーの方からのご相談を会員一同お待ちしております。
 

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