第1条 (目的)
本規約は、株式会社マスターリンク(以下「当社」といいます。)が実施・運営するIPランドスケープを活用した新事業開発「New Biz by IP-Landscape-5(略称NBIL-5)」プロジェクト(以下「当プロジェクト」といいます。)について、知財アナリスト等のプロフェッショナルとしてその趣旨に賛同し参画する会員(以下「会員」といい、第4条に詳細を定義します。)と当社との間の権利義務を取り決めることを目的とするものです。
会員は、当社に会員登録申請をした時点で、本規約に同意したものとし、以後本規約に従うものとします。
第2条 (当プロジェクトの趣旨)
- 1.当プロジェクトは、「日本と世界の技術を“繋ぐ”知財ベースのオープンイノベーションエコシステムの構築」をビジョンとし、その第一歩として、IPランドスケーピングによるM&A/協業マッチングエコシステ ムを構築することをその趣旨とします。
- 2.IPランドスケーピングの知見を持つ各会員は、当社が提供するオンラインを中心とした(一部オフラインの活動含む)プラットフォーム(以下「当プラットフォーム」といいます。)上で、アイディアを出し合い、自由闊達な議論を行うことができ、これにより、新事業開発のための活動を促進します。
- 3.前項の活動を通じて具体化した事業化プランを、M&A/協業マッチングの現場にタイムリーに供給することにより、当プロジェクトの社会的価値を広く産業界全体に認知せしめ、今後、企業スポンサーを得て、収益を生むさらに一段上の新事業開発プラットフォームを創設する足がかりとします。創出する新事業の事業規模は、5年後の事業売上50億円以上または営業利益5億円以上を想定し、当プロジェクト発足後1年間に5件以上の新事業を創出することで、社会一般にプレスリリースできる状態を目指します。なお、当プロジェクトでは、当初1年程度の試験運用期間中は、それ自体が収益を生むことは想定しておりません。
第3条 (プラットフォームの概要)
当社が提供する当プラットフォームは、以下のとおりです。
- (1)オンラインでの本件事業の活動を支えるメディアとしてのセキュアなビジネスチャット(「オープンチャット」)環境の提供及び議論をファシリテートすることによる活発化の促進
- (2)ビジネスチャット上で各会員から「IPランドスケープを活用した事業化プラン」の投稿を受け付け、当該プランの参画者となった会員のみが閲覧・投稿できるビジネスチャット(「クローズドチャット」)環境の提供
- (3)オフライン活動として、適時にセミナー、勉強会、朝会、懇親会など、オンラインでの活動を活性化するための機会の企画・提案及びファシリテート
第4条 (会員)
- 1.会員は、本規約承認の上、当サイトから入会の申し込みを行い、当社が審査した結果、当社が適格と認めた者をいいます。
- 2.審査の結果について、当社は会員登録希望者に対し、その理由を説明する義務を負いません。
- 3.登録した情報に変更が生じた場合は、速やかに変更登録をお願いいたします。
- 4.会員は、自らが所属する企業その他の団体がある場合、または雇用、委任、準委任その他の関係にある団体または個人がある場合は、当プロジェクトへの参画及び活動が、社員規程等各種規程または契約条件等それぞれの所属企業または関係企業・個人との間の契約上その他の禁止事項に抵触しないことを表明および保証して参画するものとします。
- 5.会員は、全ての発言、投稿その他の当プロジェクトにおける活動について、各会員個人の自由時間を用いベスト・エフォートで提供することとし、その活動及び成果に対して報酬その他名目を問わず一切の対価を請求せず、また前項の表明・保証に違反する場合、第8条第2項に違反する場合、または故意または重過失による不法行為に該当する場合を除き、原則として損害賠償等の責を負わないものとします。
- 6.会員は、本プロジェクトの活動を通じて投稿その他の方法により提供した情報について、当社に対し、当該情報を複製・頒布しその他利用する無償且つ非独占的な権利を許諾します。
第5条 (体験入会)
- 1. 当社は、当プロジェクトへの入会を検討している者に対して、当プロジェクトの活動に参加する機会を提供することにより、新規入会の促進を図るため、前条に定める会員になることを検討している者に対し、体験入会を認める場合があります(当社が体験入会を認めた者を以下「体験入会員」といいます。)。
- 2. 体験入会を希望する者は、本規約第8条2項本文に規定された秘密保持義務を負うこと、その他本規約に基づく義務が体験入会員にも適用または準用されることに同意する旨の誓約書を提出するものとしま す。
- 3. 体験入会員は、当プラットフォームのうち、第3条(3)に規定するオフライン活動にのみ参加するこ とができ、同条(1)オープンチャット及び(2)クローズドチャットに参加することはできません。
第6条 (新事業開発の手順)
当プロジェクトにおける個別の新事業開発の手順は、以下のとおりです。
- (1)当社は、オープンチャット上でなされた議論や、提案された事業化プランの内容を評価し、具体的な 「新事業開発」の活動(以下「個別プロジェクト」といいます。)を開始すべきと認めるべきものを適時に選択し、その開始を会員に通知します。また、当社は、その裁量により、主体的に個別プロジェクトとなり得るテーマを提示することができます。
- (2)当社は、個別プロジェクトを開始するに当たり、会員に対して、当該個別プロジェクトへの参画を募集します。
- (3)当社は、個別プロジェクトを実施するために、オンライン上に当該「新事業開発」専用のクローズドチャットを設置します。
- (4)個別プロジェクトの参画者は、参画者の中からビジネスオーナーを1名選任することとし、当社は、その選任がスムーズに行われるようにファシリテートします。なお、当社が自らビジネスオーナーになることはありません。ただし、当社の社員等が個人としてビジネスオーナーとなることを妨げるものではありません。
- (5)ビジネスオーナーは、個別プロジェクトのリード役を務め、早期にプロジェクトの目標を達成すべく活動を開始します。
- (6)ビジネスオーナーは、個別プロジェクトの進行を促進するため、新たに個別プロジェクトに参画させる個人または法人(事業会社、コンサルタント、投資家等)を提案することが出来、その場合は、当該新たな参画者に対し、当プロジェクトの趣旨及び会員となるための条件を説明し、充分に理解させることとし、当社はこれを確認し、参画の可否を判断します。
- (7)当社は、自らが個別プロジェクトに資すると考える、新たに参画させる個人または法人(事業会社、コンサルタント、投資家等)を適時に提案し、ビジネスオーナーの承認を受けて参画させることが出来、 その参画条件は、前号におけるビジネスオーナーによる招聘の場合と同様とします。
- (8)当社は、意思決定権を有さないマイノリティーの参画者(ステークホルダー)として、個別プロジェクトに参画します。
- (9)個別プロジェクトの具体的な活動内容は、関係企業へのアプローチや交渉等オフラインの具体的な営業活動を含み、個人・法人を問わず全ての参画者は、ビジネスオーナーの意思決定とリーダーシップのもと、個別プロジェクト及び当プロジェクトの目標達成に向けて最大限の活動を実施します。なお、個別プロジェクトのメンバーは、法人格のない社団としての個別プロジェクトを構成する社員であり、当社の従業員や委託先その他当社の一員となるものではありません。当社の一員と誤解されるような言動をしないようご留意ください。
- (10)当社は、ビジネスオーナーが個別プロジェクトを円滑に進行できるようにファシリテートします。
- (11)最終的な企業への提案等は、原則として当社が行います。ただし、当社はあくまで法人格のない社団としての個別プロジェクトの一員として、個別プロジェクトを代表して提案等を行うものであることを原則とします。
- (12)当社は、ビジネスオーナーの意見を聞き、適時に個別プロジェクトに関するプレスリリース、PR活動等の可否を検討し、最も効果的なタイミングでこれらを実施して、当プロジェクトの実績として、広く社会全体にIPランドスケープを活用した新事業開発の効果と存在意義を発信することが出来ます。
- (13)当社は、実現困難と思われる個別プロジェクトの中止を検討し、原則としてビジネスオーナーの意見を聞いたうえで、中止を決定します。
第7条 (会員情報)
会員は、会員の氏名または名称、住所または所在地、電話番号、メールアドレスその他の会員に関する情報(以下併せて「会員情報」といいます。)について、当社が以下の目的で利用することを予め承諾します。
- ・当社が、当プロジェクトの運営のために必要な範囲で会員情報を利用すること
- ・当社が、当プロジェクトの遂行に必要な範囲で、会員情報を他の会員に提供すること
第8条 (会員の遵守事項)
会員は、会員の氏名または名称、住所または所在地、電話番号、メールアドレスその他の会員に関する情報(以下併せて「会員情報」といいます。)について、当社が以下の目的で利用することを予め承諾します。
- 1.会員は、当プロジェクトの活動において、以下に掲げる行為を行わないものとします。
(1)差別的表現、暴言等、公序良俗に反する言動や投稿
(2)他の会員、当社その他の第三者に不利益を与える言動や投稿
(3)他の会員、当社その他の第三者に対する誹謗・中傷と判断される言動や投稿
(4)他の会員、当社その他の第三者の権利を侵害し、または名誉を毀損する言動や投稿
(5)自らの所属企業が有する秘密情報その他自らが守秘義務を負う情報に関する守秘義務に違反する言動や投稿
(6)犯罪を構成する行為またはこれに結びつく行為
(7)営利・非営利を問わず、会員間の売買またはそれに準ずる行為
(8)選挙運動・宗教活動またはこれらに類似する行為
(9)当プロジェクトに無関係な団体等への勧誘等
(10)前各号のほか、当プロジェクトの趣旨に反する行為 - 2.会員は、当プロジェクトを通じて得た一切の未公開情報を第三者に開示・漏洩せず、当プロジェクトの目的外に使用しないものとします。ただし、第6条(9)における個別プロジェクトの具体的活動の一環として、または、個別プロジェクトに至らないものであっても、当プロジェクトを通じて得られた知見を公表することが適当として、関係する会員及び当社が認めた場合は、当社が認めた範囲及び方法により、未公開方法を公表することができる。
- 3.会員は、当社指定の必要書類やその他の申請、登録した内容に変更が生じた場合は、速やかに当社へ届け出るものとします。
第9条 (反社会的勢力の排除)
会員は、自らが、暴力団、暴力団員、暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標榜ゴロ又は特殊知能暴力集団等、その他これらに準ずる者(以下、これらを「暴力団員等」という。)に該当しないこと、及び次の各号のいずれにも該当しないことを表明し、かつ今後も該当することがないことを確約します。
- (1) 暴力団員等が経営を支配していると認められる関係を有すること
- (2) 暴力団員等が経営に実質的に関与していると認められる関係を有すること
- (3) 自己、自社若しくは第三者の不正の利益を図る目的又は第三者に損害を加える目的をもってするなど、不当に暴力団員等を利用していると認められる関係を有すること
- (4) 暴力団員等に対して資金等を提供し、又は便宜を供与するなどの関与をしていると認められる関係を有すること
- (5) 役員又は経営に実質的に関与している者が暴力団員等と社会的に非難されるべき関係を有すること
第10条 (当社の役割と責任)
会員は、自らが、暴力団、暴力団員、暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標榜ゴロ又は特殊知能暴力集団等、その他これらに準ずる者(以下、これらを「暴力団員等」という。)に該当しないこと、及び次の各号のいずれにも該当しないことを表明し、かつ今後も該当することがないことを確約します。
- 1.当社は、当プロジェクトにおいて、以下の役割と責任を負うものとします。
(1)当プラットフォームの提供により、当プロジェクトのスムーズな進行を促進し、不正競争等の不法行為や信義則に反するような活動の発生を抑制すべく、オンラインでの各会員の投稿内容のログを保存する等、必要に応じて発言内容や投稿内容の証拠保全の手段を提供
(2)当プロジェクトが成果を生むように、各会員の投稿や議論を促進し、個別プロジェクトをファシリテート。ただし、全ての活動はベスト・エフォートとして提供し、その結果に対して責任を負うものではありません。 - 2.当社は、会員が第8条の遵守事項その他本規約に違反した場合、違反を是正するよう勧告し、従わない場合は当該会員を退会させることができます。ただし、違反の程度が悪質である場合、第9条に違反する場合、その他是正勧告による是正が期待できないと当社が判断した場合は、即時に退会させることができます。また、チャットの投稿内容等に規約違反がある場合は、当社は、その判断で削除等の対応をすることができます。当社は、上記によって会員及び第三者に対して発生した損害について、一切の責任を負いません。
- 3.当社は、チャットに投稿された情報その他当プロジェクトのために提供された情報の正確性について、これを検証する義務を負わず、何ら責任を負うものではありません。
第11条 (規約の改定ならびに承認)
本規約が改定された場合、当社は当プロジェクトのウェブサイト上に改定内容を掲示します。この掲示後に会員が当プロジェクトを利用したときは、規約の改定を承認したものとみなします。
第12条 (退会)
- 1.会員が当プロジェクトの退会を希望する場合は、退会申請をし、退会手続を完了した時点で退会することができます。
- 2.第8条2項の規定は、会員が退会後も引続き効力を有するものとします。
第13条 (権利・義務の譲渡)
会員は、会員資格、本規約に定める権利義務その他当プロジェクトに関する地位の全部または一部について、譲渡または質入れその他の処分をしてはならないものとします。
第14条 (サービスの変更・追加・中断・中止)
- 1.当社は、会員の承諾を要せず、当プロジェクトの内容、サービス提供条件、運用方法の全部または一部について、変更、追加または当プラットフォームの提供を中止することができるものとします。また、当社はそれによって会員及び第三者に対して発生した損害について、一切の責任を負いません。
- 2.当社は、当プラットフォームを安定かつ継続的に管理・運用することに努めるものとしますが、天災や停電等の不可抗力または、使用するシステムの不具合・メンテナンス等の理由で、一時的にサービスの提供を中断できるものとします。また、それによって会員及び第三者に対して発生した損害について、一切の責任を負いません。
第15条 (通知)
- 1.当社から会員に対する通知は、会員がユーザー情報として登録した電子メールアドレス宛に電子メールにより送信するか、または当プロジェクトのウェブサイト上に掲示して行うものとします。
- 2.当社からの通知は、当プロジェクトのウェブサイト上または電子メールで行った場合は、当サイト上に掲示し、または電子メールを発送した時点から効力を生じるものとします。
第16条 (免責)
当社は、会員が当プロジェクトに関して被った一切の損害(その原因の如何を問わない。)について、当社の過失の有無にかかわらず、その損害を賠償する責任を負わないものとします。
第17条 (著作権等)
- 1.当プロジェクトにかかるシステムの著作権、商標権及びその他の知的財産権は、すべて当社に帰属するものとします。
- 2.当プロジェクトのウェブサイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
第18条 (管轄裁判所)
会員と当社の間で当プロジェクトに関し訴訟・紛争が生じた場合、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。
平成30年7月6日制定
令和元年8月21日改定
令和3年6月1日改定